「未経験歓迎!」の少年野球コーチング

野球経験のない(少ない)自分に何が教えられるのか・・・そんなお父さんコーチに!

グラウンドで一番大切なこと

 

前回のエントリーでは指導者の大事な心構えとして「学ぶ姿勢」についてお話をしました。では、グラウンドで実際に教えるときに大切なものは何でしょうか。

 

子どものことが好き。

教え方がうまい。

褒めて伸ばす。

etc.

 

どれも大事な要素ですが、私は「公平性」こそが最も重要だと考えています。

 

なぜなら、子どもから最も嫌われるのが「依怙贔屓」するコーチだから、です。恐いコーチでも依怙贔屓なしで誰にでも怒れるコーチは意外と嫌われません。自分が子どものころを思い出してみても、怒られたときよりも依怙贔屓されたときのほうが、指導者への反発は大きかった記憶があります。

 

上手い子には甘くて、そうでない子には厳しい。そんなコーチは間違いなく子どもたちから信頼を得ることはできません。信頼がないと、自分の伝えたいことの半分も子供たちはきいてくれません。これはなにも子どもだけでなく、私たち大人も同じではないでしょうか。依怙贔屓する上司は、軽蔑はしても尊敬することはできません。

 

少年野球でよくあるのが、主力の子とふだん控えの子が同じミスをしたときの対応の違いです。主力の子はドンマイで済まされるのに、控えの子は一発交代(懲罰交代)。このような指導をしていたのでは、主力の子は慢心し、控えの子はモチベーションを奪われるだけで、チーム全体の力は決して伸びるとは思えません。その悔しさをバネに、、という言葉は、機会を公平に与えられて初めて意味をなします。練習や練習試合では分け隔てなくチャンスは公平に与えてこそ、お互いが切磋琢磨し、公式戦でスタメンとベンチに分かれたときでも納得して全員野球で試合に臨めるのではないかと思います。

 

また、お父さんコーチの中には、自分の子どもにはやたらと厳しい方がいますが、それも公平さに欠けています。コーチとしてグラウンドに立っている以上は、子ども達全員のコーチです。同じように教え、同じように叱る。自分の子と変わらぬ熱量で接してみてください。野球経験の少ないコーチでも、公平に接することのできるコーチを子どもたちは慕ってくれます。そこが指導のスタート地点だと私は考えています。

 

それでは今日はこれくらいで。

最後までお読みいただきありがとうございました。