「未経験歓迎!」の少年野球コーチング

野球経験のない(少ない)自分に何が教えられるのか・・・そんなお父さんコーチに!

春打つためには秋から①

すっかり涼しくなり秋めいてきました。6年生の大会が終わり、新チームが動き出している時期ではないでしょうか。

 

どんなチームにしようか、想像が膨らむ楽しい時期ですが、まずは守りから固めようと守備練習に力を入れるチームも多いと思います。

 

私も監督1年目はそうでした。年内と1月いっぱいまでは守備優先で、バッティングは2月くらいから始めればいいかなと。しかし結果からいうとそれは失敗で、守りはまずまず整ったものの、春は得点できずに負けるパターンを繰り返しました。そこから慌ててバッティングに注力するも、その成果が出はじめたのは夏以降で、しかも周りのチームも打撃が伸びているので相対的にバッティングの弱いチームで終わってしまいました。

 

2年目はその反省を生かし、打撃と走塁に秀でた市内の強豪チームの監督さんに教えを仰ぎました。言われたのは「春打ちたいなら秋から始めないとだめですよ」とのこと。少年野球の練習は週末が中心です。中学高校とは練習にかけられる時間の量が圧倒的に異なります。しかも1月2月はインフルエンザの流行や雪が降ることもあって、2~3週間ろくに練習ができない事態も想定されます。のんびり2月からなんて構えていると、計画していたことが半分もできないまま春を迎える可能性も十分にありえます。

 

なので2年目は新チーム始動とともに「打ち勝つ野球」をチームカラーに掲げ、バッティングを中心とした練習内容に切り替えました。もちろん、守備練習をしないわけではありません。守備はあえて目標に入れる必要はない、といった感じです。「うちは守備のチームだ」というより「うちはバッティングのチームだ」といったほうが子どもたちのモチベーションも意識も変わります。じつはこの「意識」の部分が大事で、指導者がこのように宣言し、その意識を徹底すれば、それだけでもチームのバッティング力は確実に増します。初球の甘い球を見逃していたのが、意識が変わると積極的に打ちにいけるようになる、というのが理由のひとつです。(追い込まれるほど打率が低くなるのはデータ上明らかになっています)

 

また、単純な話、子ども達は守備よりバッティングが好きです。冬練というと地道なトレーニングを行う(行わなければいけない?)イメージがありますが、バッティングを中心にして楽しく、でも真剣に、チームを鍛えていく方向性もありだと思います。

 

次回は、具体的なバッティングの練習方法についてお話します。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。