「未経験歓迎!」の少年野球コーチング

野球経験のない(少ない)自分に何が教えられるのか・・・そんなお父さんコーチに!

低学年にはゲーム性を取り入れよう

 

少年野球のコーチの第一歩は、自分の子どもがいる低学年チームから始めるケースが多いと思います。

 

私も3年ほど低学年チームを教えたことがありますが、捕る投げるもままならず、野球のルールもろくに知らない低学年を教えるのはほんとに大変ですよね。話は聞かないわ、集中力は5分も続かないわ、すぐケンカするわ、、、忍耐力がずいぶん鍛えられました(笑)。

 

そんな低学年チームの指導には、高学年を教えるのとは違う工夫が必要です。私が特に意識していたのは「ゲーム性」を取り入れること。たとえばノックなら“得点制”にしていました。「両足を広げる」「腰を低くする」「右手をそえる」など気を付けるポイントを3つほど伝え、手でボールを転がし、3つのポイントができたかどうか100点満点でジャッジします。

 

最初は低い点数からスタートして、「はい60点。腰をもっと低くするといいぞ」「おしい!95点。右手がもう少しグローブに近ければ100点だぞ」みたいに徐々に上げていきます。得点の付け方なんてこちらのさじ加減ひとつですが、子どもはかわいいもので100点目指して必死にやります。誰か1人がすぐ終わらないよう、接戦になるように得点をつけていくのがミソで、100点が近づくと誰が一番乗りするかとても白熱します。

 

また、盗塁の練習をするときにはただ走らせるだけでなく、タイムを計測していました。そのうえで、スタートやスライディングのポイントを伝えると、少しでもタイムを縮めるために集中して話を聞こうとします。足の速さは個人差があるので、誰かと競うのではなく自己ベストを出すことに注力させると足の遅い子でもがんばって走ります。

 

低学年の子たちは「野球がうまくなりたい」という意識はまだまだ希薄です。なので、まともに野球を教えようとしても集中してできません。「楽しみながら、いつのまにか野球が上達する」練習メニューの開発がコーチの腕の見せ所です。今回ご紹介したように、点数やタイムなど具体的な数字にすると子どもたちはがぜんやる気になります。他の練習でも応用可能なので、ぜひいろいろ試してみてください。

 

では、今日はこれくらいで。

最後までお読みいただきありがとうございました。